訪問介護ステーション リバティスクエア

2025年5月

【2025年度】介護福祉士試験にパート(分割)合格の導入開始


介護福祉士を目指している方、興味のある方、また、試験に一度不合格になりあきらめた方や、難しそう…と断念した方に朗報です
介護福祉士は高齢者や障害のある方々の支援をする専門職です。少子高齢化が進む我が国では、2040年(令和22年)度末までに、新たに約69万人の介護人材が必要とされています。
また高齢者が多くなることで、認知症高齢者や一人暮らしの高齢者が増加することが想定されています。そのことで、介護職員の高い能力が求められることになりますが、少子化が進んできている我が国では、年々介護福祉士を目指す方々が少なくなってきています。
また、外国人介護人材(留学生以外)については、在留期間に制約があるので、受験機会が限られています。そのため、日本で働き続けたいと思う外国人介護人材も帰国してしまう場合があります。そこで、介護福祉士になって我が国の高齢化社会の役に立ちたいと思ったすべての人が、受験しやすくなる仕組みの見直しが発表されたわけです。
しかし、(受験しやすくする仕組み)であるとし、決して問題を簡単にするものではないということも、記されています。

介護福祉士というのは介護業務に関する国家資格です。訪問介護にとって必ずしも必要ではありませんが、身体介護など、介護の実務に当たるためには、必要とされる資格であり、より幅広い介護の現場で活躍できる資格といえるでしょう。
この介護福祉士の資格試験の制度が、2025年度試験から変更されます。その大きな変更点の一つが「パート(分割)合格」という制度です。
介護福祉士試験では13科目が出題される筆記試験が行われます。今まではこの13科目のうち一つでも合格点に達していないと不合格でした。この13科目を3つのパートに区切り、パートごとに合否を決める合格ラインを設定するというものが、パート合格制度です。いくつかの国家資格で導入されている「科目別合格」に似たシステムであり、より資格試験に挑戦しやすくするための制度といえます。
試験全体の総得点で合格ラインに到達しなければ、当然ですが試験には不合格となり、資格を得ることはできません。しかしパートごとの合格ラインをクリアしていれば、そのパートに関しては、次年度以降2年間受験免除となる制度です。1年目で合格基準に達しているパートがあれば次の年は不合格だったパートのみを受験すればよいので、受験者の負担の軽減が期待されます。
介護福祉士になりたいと思う人たちは、知識や技術を学び、介護が必要な人を支える重要な人材になるので、その人たちを支援するためには良いものだと思います。学びを深めてほしいという思いが込められており、ここ数年の介護福祉士受験者数減少も解消してほしいと願います。




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